グリーンカードホルダー日本人同士がハワイで結婚 1:マリッジライセンスとマリッジサーティフィケート

ハワイライフ
写真:Beatriz Pérez Moya

私は2019年5月1日にハワイで結婚しました。令和婚です! 

主人も私もグリーンカードホルダーの日本人(日本国民)で、アメリカの市民権は持っていません。

私たちのようなケースは意外に少ないようで、ネットで色々と調べてみても出てくるのはアメリカ人と結婚する日本人や、グリーンカードホルダーと結婚するグリーンカードなしの日本人というケースなどがほとんどでした。

これから、私たちが経験した結婚前後の流れを数記事にわたってご紹介します。私たちと似たようなケースの方々の参考に少しでもなれば幸いです。

4月上旬:日本の方式ではなくハワイ州の方式で婚姻することを決める

ハワイ在住の日本人同士がハワイで結婚するには、まず、日本の方式で婚姻するか、ハワイ州の方式で婚姻するかを選択することになります。

私たちは結婚後もハワイで暮らしていく予定です。当然、生活していくなかでなにかとハワイ州によって発行された婚姻証明書(marriage certificate)の提示が必要になることが多いはず。そのため、私たちはハワイ州の方式で婚姻することに決めました。

4月上旬:結婚日を決める

ハワイ州が発行するマリッジサーティフィケート(marriage certificate、婚姻証明書)を取得するには、まずマリッジライセンス(marriage license、結婚許可証)を入手する必要があります。

マリッジサーティフィケートとマリッジライセンスは全くの別物で、マリッジライセンスだけでは結婚したことになりません。ややこしいですよね。

マリッジライセンスは、「AさんとBさんがハワイ州内で結婚をすることを許可しますよ」という書類で、ハワイ州衛生局(Department of Health)によって発行されます。

マリッジライセンスの有効期限は1カ月。私たちは元号が令和に変わる5月1日に結婚したかったので、4月半ばにマリッジライセンスを取ることにしました。

4月14日:司式者(パフォーマー/オフィシアント)を決める

マリッジライセンスの申し込みをする時点で、結婚当日に式を執り行ってくれる司式者を決めておく必要があります。司式者は英語ではオフィシアント(officiant)やパフォーマー(performer)などと呼ばれます。

結婚式後にマリッジライセンスに署名をして実際に州に提出するのは、結婚する二人ではなくオフィシアントです。ハワイ州によって正式に登録されているオフィシアントのリストはハワイ州衛生局内のウェブサイトにあります。

チャペルや教会で挙式をするカップルはオフィシアントを自分たちで探すことはあまりないと思いますが、私たちは挙式をせずに書面での婚姻のみの予定なので、オフィシアントを自分たちで探す必要がありました。

幸い、主人の知り合いがオフィシアントのライセンスを持っているので、彼にお願いすることにしました。

4月14日に彼に直接Eメールでオフィシアントを依頼すると、すぐに返事が来て引き受けていただけることになりました。

4月17日:オンラインでマリッジライセンスの申し込みと支払い

ハワイ州衛生局内のウェブサイトの指示に従って、Marriage License Applicationフォームに記入していきます。全て英語での作業です。

自分たちの情報だけでなく、二人の両親の姓名や出身地をローマ字で記入する項目もあります。

全て記入して提出すると、続いて手数料65ドルの支払いへと進みます。

終了後、すぐに申し込みフォームに入力したEメールアドレスにEメールが2通届きました。1通目のEメールは申し込みが完了したという知らせと、Locator IDという申し込み番号の通知など。2通目は支払いのレシートメールでした。

4月18日:ハワイ州衛生局でマリッジライセンスを受け取る

翌日のお昼、ダウンタウンにあるハワイ州衛生局(Department of Health)に主人と二人で行って担当者(エージェント)からマリッジライセンスを受け取りました。二人で行かないとマリッジライセンスはもらえません。

我々の他に2組がマリッジライセンスをもらいに来ていました。待ち時間は5分もないくらいで、すぐにマリッジライセンスをもらうことができました。年齢を証明する写真付き身分証明書の提示が必要です。私はパスポートを、主人はハワイ州の運転免許証を提示しました。

私たちが昨日提出した申し込みフォームの内容がエージェントのパソコン画面に表示され、一緒に確認していきます。確認後、印刷されたマリッジライセンスをもう一度よく確認し、私も主人も右手をあげて、記載内容に嘘偽りがないことを宣言しました。マリッジライセンスはピンク色のペラペラの紙でした。

エージェントはとても穏やかな感じの女性で、最後に飴をくれました。

すぐにHawaii Electronic Marriage and Civil Union Registration System (EMRS)からEメールが来ました。30日間有効なマリッジライセンスが発行されたという内容でした。

5月1日:結婚

私、主人、オフィシアントの三人が揃い、マリッジライセンスにそれぞれが署名をしました。立会人は必要ありません。その日のうちにオフィシアントがハワイ州にマリッジライセンスを提出してくれました。

5月15日:ハワイ州衛生局からのちょっと心配なメール

ハワイ州衛生局からEメールが来ました。ざっと以下のような内容。

マリッジライセンスの有効期限があと3日だけど、当方のシステムによるとまだ手続きが終了していない。もしもうすでに結婚式を済ませているのだったら今すぐ手続きを終了させてください。

すぐにオフィシアントにメールで知らせ、状況を調べてもらいましたが、問題ないはずだという返事が来ました。もはや彼に任せるしかないですが、少し不安……。

5月20日:仮の婚姻証明書がダウンロード可能に

EMRSからEメールがきてtemporary marriage certificate(仮の婚姻証明書)がオンラインでダウンロード可能になったとのこと。早速Locator IDでログインしてPDFファイルをダウンロードしてみました。

15日のメールはいったいなんだったのかナゾですが、とにかく手続きが完了しているようで一安心。

婚姻証明書の発行を待つあいだに、諸手続きなどで婚姻を証明する必要がある場合は、この仮の証明書を使えるということでしたが、私たちは結局使う機会はありませんでした。

6月3日:婚姻証明書が届く

正式な婚姻証明書が郵便で届きました。60日〜120日かかると聞いていましたが、思っていたよりも早く届きました。

次の記事では、私たちが日本側(在ホノルル日本国総領事館)で行った手続きをご紹介します。

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