ハワイで結婚後にグリーンカードの名前を変更

ハワイライフ
写真:Corinne Kutz

グリーンカードホルダーの私は、2019年5月に同じグリーンカードホルダーの日本人と結婚しました。結婚で私の姓が変わったので、グリーンカードの記載氏名変更手続きを行う必要がありました。

オンラインで申請

まず、USCIS(US Citizenship and Immigration Service)のウェブサイトに行って、I-90というフォームを提出します。フォームをプリントアウトをして記入後に郵送することも可能なようでしたが、私はオンラインで提出しました。

私はオンラインでUSCISの書類提出をするのは初めてだったのでアカウント作成から行いました。登録自体は難しいことはなかったのですが、『秘密の質問』の設定が5問ほどあったのにビックリ。さすがのセキュリティですね。覚えている自身がないので、ちゃんとメモしておきました!

アカウント作成後、いよいよフォームの入力になります。もし入力途中で中断しなくてはいけない場合、その途中までを一旦セーブしておけば30日以内ならいつでも再開できるそうです。

まずは、13ページあるI-90の説明書を熟読します。名前変更のみではなく、更新や紛失等の申請も同じフォームなので、それらの内容も説明書に含まれています。

I-90に入力する内容は主に以下のものでした:

  • 新しい名前
  • 現在のグリーンカードカードに記載されている名前
  • Aナンバー(カードに記載されている)
  • オンラインアカウント番号(私は今回初めてのため、まだ発行されていないので空欄)
  • 住所、電話番号、Eメールアドレス
  • 性別、誕生日、生まれた場所と国
  • 両親の名前
  • Class of Admission、Date of Admission(カードに記載されている)
  • ソーシャルセキュリティナンバー
  • 人種、髪の色、瞳の色、背丈、体重

あとは質問の該当するチェックボックスを選んで、最後にサインを入れればフォームのパートは終了です。

入力していく中で私が一番悩んだのが、以下のパート3の項目でした。

  1. Location where you applied for an immigrant visa or adjustment of status:
  2. Location where your immigrant visa was issued or USCIS office where you were granted adjustment of status:

なぜ悩んだかというと、私が前回グリーンカードの申請をした際は全てホノルルにいるときに行ったので『ホノルル』と入力すればいいのか、グリーンカード関連で届いた手紙はカリフォルニアのオフィスから届いていたのでそこは『カリフォルニア』と入力すればいいのか……

悩んだ結果、『ホノルル』にしました。ハワイ以外には住んだことがないので、きっと大丈夫なはず。(結果的に大丈夫でした)

支払い

続いてお支払いです。I–90の手数料は2019年6月現在、次の通りです。

フォーム手数料:$455
バイオメトリクス認証手数料:$85
計:$540

手数料はクレジットカード、デビットカード、銀行の小切手口座で支払いができます。郵送の場合、フォームと手数料の小切手かマネーオーダーを同封します。私は銀行のデビットカードで支払いました。

まずはすぐにEメールで支払い完了の通知が届き、さらに1週間後、領収書が郵送で届きました。

申請から2週間後:バイオメトリクス認証の予約の手紙が届く

オンライン申請から2週間後、バイオメトリクス認証の予約日時(10日後)と場所が記載された手紙が届きました。当日はその手紙、グリーンカード、結婚証明書を持参します。

申請から3週間後:バイオメトリクス認証

私の予約時間は午前8時、場所はダウンタウンのルースズ・クリスが入っているビルです。

平日の為、交通渋滞を心配して早めに家を出発したのですが、意外に混んでいなくて7:25分くらいに着いてしまいました。私は出勤前の夫に送ってもらったのですが、車で来た場合、駐車場が併設されているので、そちらに駐車することが可能です。

早く着いてしまったので時間を潰そうと思い、カフェを探したのですが見当たらなく、中庭にある椅子に座って待ちました。けっこうガッツリした朝食を売っているお店や、スナックや飲み物を売っている売店はありました。

7:40頃、U.S. Citizenship and Immigration Servicesのオフィスが入っている指定の建物へ入りました。エレベーターに乗り、行きたい階のボタンを押してもつかない……

同じくUSCSオフィスに行こうとしてた人たちも「・・・???」となっていたら、違う階に行こうとしていた方から7:45にならないと行けないと教えてもらいました。

一旦エレベーターを降りてホールで待っていると次々に人が集まってきました。7:45になり、再度トライしたけれど付かず。待っている人達の代表で一人のお姉さんが何度も何度もトライし、結局7:55にボタンが押せました。

フロアに着くとすぐ、空港のようなセキュリティーチェックがあります。警備員が2人で行っていました。手荷物のX線チェックに1人、金属探知機のゲートを通った後のボディーチェックに1人。空港とは違って陽気なおじさん達でした。

まず警備員の方から、予約の手紙とIDカード(私はグリーンカードと手紙の姓が違ったので結婚証明書も)を見せるよう言われました。次に、用意された荷物入れの箱にバッグ等の所持品と最初に警備員に見せた書類を入れます。ちなみに、持参したペットボトルのお水はバッグから取り出してチェックをしたら持ち込めました。

セキュリティーが済むと、目の前に本来なら案内係がいそうなカウンターがありましたが、朝一だったせいか誰もいなかったので、ボディーチェックをしている警備員のおじさんが案内役もしていました。

指定された部屋に入るとまず、受付の方に予約の手紙とグリーンカード、結婚証明書を渡しました。書類を提出したさい、確認をしながら受付の方が少し不思議そうな表情をして間がありました。もしかしたら名前変更で来る人はほとんどいないのかなと思いました。

待っている間に記入するフォームを受け取り、記入後すぐに提出しました。その後名前を呼ばれるまで待ちます。記入したフォームの内容は、先日ウェブサイトで申し込みをした際に入力したものと同じでした。

  • 実名の他に使用している名前(旧姓等)
  • 生まれた国、市民権の国
  • 性別、人種
  • 髪の色、瞳の色
  • 背丈、体重

朝一の予約で私は最初の人から7、8人目でした。待つこと約10分、係りの方から名前を呼ばれ、パーテーションで仕切られた半個室に案内されました(奥にはちゃんとした部屋もあるようです)。そしてテキパキと、これから行うステップを案内されました。最初に顔写真撮影をし、続いて右手の指紋採取、サインの工程を手際よく行い、あっという間に終了。

「予約の手紙が届いた住所に新しいカードが届きます」と言われたので、いつ頃届くか聞いてみたけど、分からないとのこと。予想通りの回答でした。気長に待つとします。

今回提示した書類とIDは、コピー等を取られることなく返却されました。待ち時間に記入したフォームも一緒に返却されました。

全て終わってビルの外に出たのは8時13分でした。思っていたよりもだいぶ早く終わりました。他の書類関係もこれくらいスムーズに終わればいいのになぁと思いました。

申請から10ヶ月後:新しいグリーンカードが届いた

そして待つこと10ヶ月。新しいグリーンカードがプライオリティーメールで自宅に届きました。私はその間アメリカ国外に出る用事がなく特に不便はしませんでした。

カードに記載されている情報に間違いがないか入念にチェックしました。

今回の手続き後、あたらしく有効期限10年のグリーンカードを発行してもらえるのか、それとも名前の変更だけでカードの有効期限そのものは以前のものが引き継がれるのか、調べてみてもわかりませんでした。高い手数料を払うのだから有効期限も更新もしていただけたら嬉しいなあ……と気になっていたのですが、10年に更新されていました!

タイムライン

  1. オンラインでフォームI-90を提出
  2. 1週間後:手数料の領収書が届く
  3. 2週間後:バイオメトリクス認証予約の手紙が届く
  4. 3週間後:バイオメトリクス認証
  5. 10ヶ月後:グリーンカード到着
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